NO.0077 N設計室 永田昌民氏 H邸 東京都東久留米市 OMソーラー

POINT

この家は、当社営業部社員の家です。施主と建築屋の両方の視点で作った、いつもと違う見どころマップです。お楽しみ下さい。

設  計 → N設計室 永田昌民
建物概要 → 敷地面積 166.69㎡(50.43坪) / 建物延床面積 101.25㎡(30.57坪)
主な仕上 → 外壁:リシン掻き落とし
内装:(天井)アクリルエマルジョンペイント (壁)漆喰 (床)畳・赤松
完成 → 2005年1月

デッキ

玄関

リビングダイニング

リビングダイニング

2帖の畳スペース

洗面浴室

家を建てちゃう?…!!

こういう仕事をしていますから、いつかは自分も賃貸とかではなく持ち家を、それも戸建をと考えていました。また夫婦二人とも実家が戸建住宅であり、そのような環境で育った事もひとつの要因だったように思います。但し、土地もありませんし金銭的にも余裕がある訳ではありませんから、当分先のこととして考えていました。
それが、子供が産まれることになったこと。現在の住まいがあまりにも寒く、周辺の住環境としても子供を育てるには適していないと思っていたこと。会社の近くに自社の扱う土地があったことなど、様々な要因が重なり家を建てようと決断しました。また低金利であるとは言え長期融資の利用を考えた時に早いに越した事はないことも決断の要因でした。

PLANどうする…!?

プラン、設計をどうするかについては、いくつか選択肢がありました。
・自社の設計に頼む。
・自分である程度図面を引く。
・建築家(設計者)に依頼する。
結論としては建築家の永田さんにお願いをしました。自分の家であるがゆえ、仕事や知識が邪魔をして、あまりにも実験的要素を多く取り入れたり、様々な素材などによって、まとまりのない中途半端な家になってしまうように思えました。自分たちには客観的な判断をしてもらえる第三者に設計をお願いする事が良いと考えました。その結果、半分だけ地下に潜るという珍しい構造を持つ家となりました。居間が畳になったことも永田さんにお願いしていなければ無かった選択だと思います。また、夫婦間の考え方の相違も、第三者が入ることで上手くまとまるということもあります。私たち夫婦間の抗争が何度鎮められたことか・・・。
永田さんにお願いしたのは、住宅についての考え方を教えてくれた恩師であり、永田さんが僕ら家族に与えてくれる、宿題を住みながら考えて、住み続けていきたいと思ったからでした。


家が建ちはじめてから

建築屋の仕事をしているとはいえ営業ですから、工事の経過をこんなに見ていたのは初めてかもしれません。完成まで時間が掛かったのは(6月初めに着工し完成は1月末です。)現場に行っては職人さん(特に大工さん)の邪魔をしていたのも原因と思います。単純に楽しい時間でした。図面から家が形になっていくことは本当に嬉しいことです。プラン作成中は家の話になる度に言い合いという時もありましたが、家の完成が近づくにつれ、それも無くなり、家の話が弾むようになってきたのも、嬉しい気持ちの表れだと思います。これまで上棟や完成に何度も立会ってきてお客様の嬉しい様子を見てきました。それが仕事の励みになっていましたが、いざその立場に自分が立ってみると家というのはこんなに心待ちなものかと改めて感じました。ここまで何かを心待ちにすることって…子供の頃のクリスマス以来くらいかもしれません。

完成を間近にして

勿論嬉しい気持が大半です。でも、35年の長~~いローンへの不安と、家族や建築に関わってもらった人への責任感を感じることも事実です。
また改めて、建築って多くの人の力で成り立っている事を実感し、感謝の気持を強くしました。

これから…

家族で愛情を持って住み続けていきたいと思います。自分達らしい暮らし方をみつけていければとも思います。
永田さんが自分達に与えてくれた宿題の答えをみつけながら、きっと新たな発見もあるだろうと楽しみにしています。仕事を通して皆さんにもそんな発見をお伝えしたいと思いますし、見楽会だけでなくご要望があれば是非多くの方にご自身の目でご覧いただければと思います。
また、当社メールマガジン*あいメル*にて私の住まいづくりレポートを掲載しています。現在第七回(1月13日現在)まで進みました。ご興味のある方は、*あいメル*にご登録の上(お電話・メールなどでお申込み下さい)、お読みいただければと思います(バックナンバーの発信も受け付けております)。一体験談として参考にしていただければと思います。

間取り

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